Chap-14. MXLinux を試用

 初稿 2019-夏。 全面書き直し 2021-08 。再度書き直し 2021-11

2021-11  version 21 が出たので書き直しました。
一つ前の書き直しは無理やり GNOME を入れてみて、具合があまりよろしくなかったです。なんとか使えるという程度。なので今回は定番の Xfce にしました。

 *2021 夏現在、使い方については以下の3つの視点で見ています。( Chap-26. 参照)

 *また、セキュリティ上の視点では「セキュリティやバグのフィックスをいつ誰がやっているか?」の視点で見ています。(Chap-26-2. 参照)

このディストリは基本的にサーバ利用は考えていないと思います。このため a. 系は対象外。
以前はこのディストリを c. 系利用専用のものと捉えてチェックしました。しかし systemd + NetworkManager 利用で OS 管理が Debian とよく似てきました。なので b. c. 系で Debian の代替として使いやすいかという見方でチェックしました。


Sec-1.インストール
Sec-2.日本語入力の設定
Sec-3.インストール後、最初に試すこと
Sec-4.Windows 代替(ATW)としての利用
Sec-5.全体を通しての印象


Sec-1.インストール

 使うのは 21 バージョンです。お試しは AMD athlon 3000G + B450 マザボ という構成です。グラフィックスは内蔵 GPU を使います。
Bluetooth は Elecom USB ドングル使用です。
インストーラは MXLinux、antiX 共通の独自インストーラです。CUI インストール(サーバを意識)は出来ません。
ハードウェアへの適合に優れていて、クセのあるノート PC でも大抵うまくインストール出来る優れもののインストーラです。
例によってインストール作業は省略です。




Sec-2.日本語入力の設定

 IMとして fcitx-mozc を入れました。

# apt install --install-recommends fcitx-mozc 

として、あとは例によって .xprofile をホームディレクトリに作ります。

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx

これでリブートすると日本語入力が出来ます。いろんなパッケージをセレクトするのが面倒なので --install-recommends オプションのお世話になりました。随分たくさん入ってしまうけど気にしない。




Sec-3.インストール後、最初に試すこと

Debian 代替を意識しているので systemd で立ち上がるようにしておきます。MXツールを使うと default で systemd を使うように設定出来ます。

以下は、b. 系利用のときに使う事柄です。何も問題ありません。違いは /etc/rc.local が最初から使えるようになっていることくらいです。ほとんど Debian と同じなので説明省略です。


Spectre-meltdown 対応のチェックは重要だと思います。ただし我が家のお試しマシンは CPU レベルで対応できています。このためチェックのしようがありません。対応の必要がある CPU 利用ならば、自分のマシンでチェックしてください。



Sec-4.Windows 代替(ATW)としての利用

 Windows 代替(ATW)として使いやすいかどうか、ポイントだけ書いておきます。

プリンタ・スキャナ
 プリンタ設定関連は Chap-32 に書いているとおりです。私のプリンタ PX-048A のドライバ類を最初から持っていました。なので簡単に設定出来ます。
なお、セキュリティ上の理由からできれば以下のように /etc/nsswitch.conf を書き直しておいたほうが良いと思います。(mDNS 無効化)

#hosts:          files mdns4_minimal [NOTFOUND=return] dns myhostname
hosts:          files dns myhostname

上のコメントアウトしたところが当初、下が書き直したものです。書き直した後リブートします。
この後は Chap-32. に書いているとおりです。

スキャナもいろいろ使えます。問題ないです。


ブラウザ
 デフォルトで Firefox が入ってます。
この Firefox で問題なくアマゾンプライムの映画が視聴出来ます。
また、Yahooの動画の一部は user agent switcher ってのを入れると視聴出来るようになります。
もしも標準装備の Firefox よりも動画視聴の良いものを求めるなら、Google-chrome のインストールが良いと思います。
多分デズニープラスは 2021-11 時点では Google-chrome でないと再生できないと思います。
google-chrome もパッケージにあるので、そこから簡単にインストール出来ます。ゴーグルのサイトからパッケージをダウンロードしてインストールするのも簡単です。


メーラ
 sylpheed、sylpheed-i18n を入れれば、日本語メニューで sylpheed が使えます。パッケージは豊富にあるので他のメーラーもいけます。


オフィス
 libreoffice、libreoffice-l10n-ja を入れればメニュー表示が日本語になり、問題なく使えます。


画像ソフト
 Gimp が使えます。問題なく動きます。gimp のパッケージだけ入れればメニューは日本語になります。


パッケージのアップデート・インストール
 MXupdater でも apt update + apt upgrade でも問題なく更新出来ます。
新規パッケージインストールも GUI CUI どっちでも簡単です。


Bluetooth
 Elecom の USB ドングルが問題なく使えます。bluetooth スピーカを使ってBGMも楽しめます。



以上です。





Sec-5.全体を通しての印象

 このセクションは私の独断的、個人的な印象のみです。

*まず使い方の3つの視点から見た評価です。
a. の利用について・・・・・・・対象外
b. の利用について・・・・・・・基本的に良好です。とても良い感じです。
c. の利用について・・・・・・・広範なチェックはしていませんが、十分良さそうです。

*次にセキュリティー上の視点からの評価ですが、これは基本的に Debian-stable と同じ。とても優秀と考えられます。

 派生元の Debian はプロプラ系に一歩引いた対応です。またインストーラの出来栄えがいまいちです。
このため Debian を使っていると「リポの調整」とか「コーデック系の追加インストール」とか「wifi利用のためにファームの追加」とか、いろいろと自分で作業しなくてはなりません。一部のノートパソコンだとインストールに失敗することもあります。
その点、Debian 派生の MX は最初からそのあたりが概ね出来ているので楽です。
また、今の MX は systemd + NetworkManager 利用で使えるので、実質的に Debian と同じ管理ですみます。
この MX といい、レポートはしませんが SparkyLinux(stable) といい、Debian 代替として b. c. 系ともに良い感じです。






 以前のチャプタは以下に保存しています。
一つ前
https://www.quinos.net/topich/topich.02.html
二つ前
https://www.quinos.net/topich/topich.01.html