Chap-24. openSUSE を試用

 2016夏以来、幾つかのディストリを試してきました。色々なディストリを試して楽しんだとも言います(笑)。
Ubuntu、Debian、Devuan、MXLinux、antiX、CentOS、Manjaro、ArcoLinux、Mageia、Kali、Parrot ・・・・他にも KDEneon、Xubuntu、Lubuntu、Kubuntu、LinuxMint、Mint(LMDE) などなど。
チェック項目を一定にしてチェックしましたが、結局のところ、ディストリごとに、大きな違いはありませんでした。書くことはいつも似たりよったり(笑)。
なので、chap-24. chap-25.はいつもより簡略版で書きます。漏れの無いようにしつつ、簡略版です。


簡略版と言いつつ、前置きだけちょっと長い
 RPMパッケージ利用の systemd 採用ディストリです。
固定リリースでやや古めのパッケージを使う leap ってのと、ローリングリリース形式で新しいパッケージを入れ続ける tumbleweed ってのとあります。
最初、leap 15.1 を試してみたのですが、驚いたことに nftables が一部うまく機能しなかったです。hashlimit を使って時間制御するところが正常に機能しませんでした。
同じ設定ファイルで、Debian-10.x、Manjaro、ArcoLinux、Ubuntu (18.04 20.04)、CentOS (8.x)、Mageia、Kali、Parrot、Fedora 32 などすべて正常に機能しました。なぜか openSUSE leap 15.1 だけがおかしかった。
SUSE の nftables と Ubuntu-18.04 の nftables は同じバージョンでした。
その後、leap 15.2 に上がり、試してみたら今度は正常に機能しました。また、tumbleweed でも正常に機能しました。

 これは私の想像ですが、leap 15.1 のカーネル 4.12 系列に隠れた不具合が残っていたと思います。
同じバージョンの nftables を使っている Ubuntu 18.04 が正常だったので、nftables のバグでは無いはずです。

 こんなことがあって、opneSUSE の leap に少し不信感を持ちました。サーバ系をカテゴリーに含むOSでパケットフィルタがおかしいって、かなり致命的です。
なので leap はやめて、tumbleweed を試すことにします。


 (2021-08) 最初に SUSE を試した頃は tumbleweed はテスティング版と思っていましたが、どうもそれは認識違いのようです。
leap、tumbleweed ともに安定版として出しているように、後になって感じました。tumbleweed も十分安定しているし、品質が一定の状態で保たれています。なので、今後は安定版と理解して話を進めます。

 (2021-09) コンピュータ関係のニュースを見ると SUSE(leap) と SUSE enterprise Linux の統合だとか、似せていく(?)、みたいな話が時々のっています。
もしも本当に SLE のクローンになるなら leap に期待できそうです。でも、統合なんて分かりにくい言葉を使ってます。クローン化とは違いそう。様子見です。


試す事柄
 このディストリは CUI サーバインストールをサポートしています。ただし、実際にインターネットサーバの利用を考えるなら、Chap-26. にしめすサーバ向けディストリがお勧めです。それ以外のディストリのインターネットサーバ利用はあまり一般的ではありません。
なので SUSE(tw) は b. と c. をメインにチェックします。a. は軽く触れるくらい。

Sec-1.インストール
Sec-2.インストール後、最初に試す事柄
Sec-3.Windows 代替としての利用(ATW)
Sec-4.全般としての印象



Sec-1.インストール

 インストーラは GUI で、それを使って一般的な GUI のシステムにも、CUI のサーバ向けシステムにもインストール出来ます。
クリックする箇所に注意するだけ。そこは Debian AlmaLinux などと同じで好印象です。
UNIX ライクシステムとして管理するやり方は、GUI に入れても CUI に入れても同じです。この点も好印象です。
GUIについてはXfceとGNOME で試しました。




Sec-2.インストール後、最初に試すこと

 例によって普通の UNIX マシンらしく管理・設定ができるか、以下の項目を試しました。
基本的に、全て大丈夫です。

*NetworkManager を選んでおけば、IPアドレス等の管理は Debian と全く同じです。
*標準で ntp の代わりに chrony が入っています。
*GUI インストールした場合も、CUI インストールした場合も、特に管理上の違いはありません。
*各種コンパイルのために入れる必要のあるパッケージについては、Chap-7. に書いておきます。
*tumbleweed はパケットフィルタが正常に機能します。




Sec-3.Windows 代替としての利用(ATW)

 このセクションもあまり書くことがありませんが、特徴を並べてみます。

*** プリンタの設定 ***
 ドライバ等のインストールは Chap-32. の Sec-3. または Sec-4. で対応できます。Sec-4. でいくなら cups-devel をインストールします。
Sec-3.でいく場合はあらかじめ postfix パッケージをインストールしておきます。(運用しなくても可)
Sec-4. でいくなら postfix パッケージ不要です。
プリンタ登録は Sec-5. です。

*** スキャナ ***
 Yastでスキャナ設定をすれば、シンプルスキャナでも Xsane でもスキャンできます。これで wifi経由でスキャナが使えます。


プリンタ設定で Chap-32. Sec-3. でいく場合、エプソンサイトからダウンロードしておいて
# zypper in ./epson-inkjet-printer-escpr-1.7.17-1lsb3.2.x86_64.rpm
と私はやりました。(注:./ がついている)
これで調子良くプリンタが動いたのですが、# zypper refresh (更新の前準備)をすると
「システム側の 1.7.15 と違うドライバが入っているけど、置き換えるか、残すかどうする?」って聞かれます。
それで、# zypper search epson-inkjet-printer-escpr としてみたら、1.7.15 バージョンがリポの中にありました、笑。
つまり、# zypper in epson-inkjet-printer-escpr とするとリポから 1.7.15 バージョンがインストール出来るってことです。(注:./ をつけません)
15 でも 17 でも、実際はどっちでも良いです(・・・負けおしみ、笑)。


Google-chrome のインストールは以下のような具合です。

まず
https://www.google.com/chrome/
を訪問する。

*ダウンロードをクリック
*64bit(For Fedora/openSUSE) を選ぶ
*クリックするとダウンロード開始。
*「YaSTで開くか?」と聞いてくるので Yes
*インストール続行、実行
*途中、「壊れている」と出るが、無視して続行。
*それでインストールが完了して、無事に動く。

2021-08 補足
 Flatpak の利用については、Chap-31.を見てください。



2021-07 補足
 ディストリ固有のVLCを使って、市販DVD再生してみます。
Chap-31.に書いたようにFlatpak を利用してVLCをインストールすると、おそらく簡単に再生できると思います。でも、ここではディストリ固有のVLCにcodec を追加インストールして、市販DVD再生を試みます。

 1)まずディストリのVLCをインストールします。
 2)次にcodecパッケージのダウンロードとインストールです。パッケージをダウンロード出来るサイトは「Linux libdvdcss download」と検索すると簡単に見つかります。以下のサイトです。

https://pkgs.org/download/libdvdcss 

このサイトのSUSEをたどっていくと、

https://download.videolan.org/pub/vlc/SuSE/Tumbleweed/x86_64/libdvdcss2-1.4.2-2.7.x86_64.rpm

にあるのがわかります。これをダウンロードするだけ。(上記URLをブラウザのURL欄に貼り付ければダウンロード出来ます)
codec をインストールするのは、ダウンロードした libdvdcss2-1.4.2-2.7.x86_64.rpm を置いたディレクトリで

# zypper in ./libdvdcss2-1.4.2-2.7.x86_64.rpm

とするだけです。これで必要 codec がインストールされます。
以下、ディストリのVLCで市販DVDが再生できます。




Sec-4.全般としての印象

 3つの視点で評価します。
   視点a. ・・・十分安定していて、試した範囲では問題ありません。
   視点b. ・・・こちらも優秀です。Geek 風に使うのも十分対応できそうです。各種コンパイル作業も簡単です。
   視点c. ・・・割合とたくさんのパッケージがあるようです。イケると思います。

*アップデートでおかしくなることは、長期お試しで使ってみて一度も発生しません。リポも安定しているようです。
*世間では、Debian、Redhatクローン、Ubuntu ほどの評価ではないと思いますが、安定感はあります。
*サーバ運用でも、それなりにいけそうに思いますが、実績はほとんど無いと思います。Chap-26. にサーバ向けと言われるディストリをしめしています。それ以外のものを利用する人は少ないと思います。
*基本的にカテゴリー2ということは、運用途中でセキュリティホール等が発見されても、マアマアの早期対応が可能と思われます。
*最近(2021-08)気のせいか、描画が美しくなっている気がします。多分、気のせいかなあ・・・



 SUSE って設定をいじったりしたとき、他のディストリに比較してリブートする頻度が高い。マメにリブートしたほうが良いって意味です。
 CUI で更新をやるのが好みにあう自分にとって、SUSE の packagekit はちょっとうっとおしい。CUI での更新を邪魔しちまいます。
しかも、# systemctl disable packagekit と # systemctl stop packagekit をやっても、次に電源入れると、また packagekit デーモンが立ち上がっていて、しつこい!
どうやら、# systemctl stop packagekit に加えて # systemctl mask packagekit ってやると、もう立ち上がらなくなるようです。
しつこい packagekit が嫌いな人は試してみてください。